水雷屯の家出人の占に、
家出したものの、
困まっていますがすぐには戻りません。
(柳下・易入門)
とあります。
これは地沢臨を想定して、
䷒ ䷂
臨の九二が家出して屯の九五になったと
見ているのです。
臨は大震の象なので、
軽率に飛び出してしまうのでしょう。
また、
臨の初九、九二は、
爻位としては若く(少年・青年)、
じっとしていられないのでしょう。
そして、
屯の九五は坎中に陥っていますから、
「困っている」と表現したのです。
「すぐには戻らない」のは、
屯だから進めないのですね。