天風姤の上九の病占には、
このような占考があります。
病気は全身浮腫、咳嗽(がいそう)の難み、
劇しい頭痛、腹内硬満などと見ますが、
病勢としては大抵手遅れのため
恢復の望みがないと見ます。
重病に於ては一命の危い占です。
(易学大講座)
その根拠を考えてみました。
- 全身浮腫‥上卦乾の極で全身のむくみ。
- 咳嗽の難み‥伏している兌より、せきの悩み。
- 劇しい頭痛‥過剛と爻辞(角に姤う)より「劇しい痛み」。乾、上爻は「頭」。
- 腹内硬満‥伏卦の大過は「腹内」が「硬く満ちている」象。
䷛
- 手遅れのため恢復の望みがない‥もはや上爻で窮まっている。
- 重病に於ては一命の危い占‥伏卦は棺椁(ひつぎ)の象。
× × × ×
この病占は分かりやすい方ですが、
大岳著「易学病占」にある占考例などは、
どうしてそのように判断するのか、
よくわからないものもあります。
少しずつ解明していくしか、
ないようです。