箕子之明夷。利貞。
── 明夷、六五
明夷、六五の占考について、
易学大講座にはこうあります。
縁談も香(かんば)しくありません。
嫁いで後に他の女のあることが分つたり、
また男子の場合は妻女に圧せられて快からぬなど、
いづれにしても見合すべきです。
この爻は、
明夷(やぶ)るるの主ですから(今井易経)、
香しい結婚ではありません。
「後に他の女のある」は、
彖伝では箕子(五爻)について、
ソノ明ヲ晦マスナリとしていますから、
女性(離)を隠していたのでしょう。
「妻女に圧せられて」は、
五爻は夫の位ですが、
上六の妻の方が権勢が強いわけです。
ゆえに結論としては、
「見合すべき」であると。
× × × ×
以上は小生の解釈ですが、
大岳氏はこのような意図をもって、
占考したのだと思います。