易経を読むブログ

易占目的の ブログ ですが「易経を読む」と謳っているのは、易占に易経は不可欠であるという考えからです。「有料記事」は知っておくべき六十四卦の見方や占例を記してみました。無断転載禁止。

火地晋と晋三

安倍晋三氏の「晋三」は、
易経の火地晋三爻に由来するという
ツイートが複数存在します。

中には、
暴君といっているものまで
ありました。

暴君? 
三爻は暴君だろうか。

もし云うなら四爻じゃね?
四爻でも異論はありますが。

火地晋は、
明地上に出づる卦だから臣道で、
火天大有は、
火が天上に在るゆえに君道である、
という説があります。

だとすれば、
晋三という名は、
臣下の意となるわけです。

また、
晋卦一卦で見ても、
上卦が明君で、
下卦は臣下・諸侯です。

ここでも、
三爻は家来なのです。

火地晋は、
家来が六五の君のもとへ
進み上って仕える・・
とそんな卦なのです。

晋三という名は、
易経の晋三爻が典拠ではないと、
小生は思います。

卦辞に、
康侯用錫馬蕃庶。昼日三接。
とありますが、これは、
国を安んじた諸侯が君主に見(まみ)え、
たくさんのご褒美を頂戴する・・
と解しています。