易経を読むブログ

易占目的の ブログ ですが「易経を読む」と謳っているのは、易占に易経は不可欠であるという考えからです。「有料記事」は知っておくべき六十四卦の見方や占例を記してみました。無断転載禁止。

儲かるか?

ある政治家が、
コロナ禍に乗じて暴利を貪ろうと、
マスクを大量に仕入れました。

そして、
思惑通りにいくかどうか、
馴染みの易者に筮を乞いました。

易者は、
筮竹を数えて、
大壮の五爻を得ました。

断じて曰く・・

大壮は陽が盛んで、
利潤の多い卦といえるが、
今第五爻を得たのは、
四爻までの活況既に衰え、
五爻に於いては時に遅れて
最早不況の時機であるとする。

辞に、
「羊を易(さかい)に喪う」
とある。

「羊」は四陽の群れであり、
仕入れたマスクとも、
目論んだ利潤ともいえよう。

その羊が、
政治家の策謀の埒外に飛び出し、
失うこととなるというのである。

政治家は肩を落として、
易者の鑑定室を出たが、
果してネット上、
大いに叩かれることとなり、
元金も戻らないまま嘆息したと。

× × × × 

上記の占例は、
「高島易断」を読んで、
小生が新たに創作したものです。

三変筮は爻辞占が原則ですが、
単純な「おみくじ占」とは異なる、
ということがわかると思います。

本ケースの場合は、
まず、卦体・卦象をつかんでから、
次に、爻辞を分析しています。