易学大講座の、
風地観 「九五の占考」 に、
自分が責任ある地位に立たされて、努力に努力を加へてやうやく事を支へて行けるが、少しでも緊張を緩めると事を破る様な凶兆がある・・
という記述があります。
観卦の各爻辞は、
陰陽消長の理を考慮してありませんから、
いくら爻辞占だからといって、
(九五。観我生。君子无咎。)
辞だけを眺めていても、
こうした判断は不可能でありましょう。
占者が想像力を膨らませて、
爻辞をめいっぱい敷衍しても、
上記のような占考は出て来ませんね。
ブログ主が按ずるに、大講座の判断は、
- この爻が尊位であること。
- 頑張って剛徳をもって現在の中位を守ること。
- 気を緩めて陽が陰に変われば、卦は剥となって破れる。
- 群陰が逼って来るともいえる。
ということだと思います。
読者各位なら、
大講座の占考の根拠を、
どのようにお考えになるでしょうか。
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何度も云います。以上は占の話ですが、
元来 「易経を読む」 とは、このようなことです。
卦爻を見、辞を玩味する。
易経を読む力が、高度な可否占を可能にするのです。