易卦の六爻のうち・・
二三四爻の小成卦を互卦、
三四五爻の小成卦を約象、といって、
両者のことを互体と呼ぶようです。
大岳氏は、
面倒なので、互卦・約象のいずれも、
「互体」と云って同一に使っていました。
(易学大講座)
ここらあたりの術語は、
まちまちで整理されておらないようなので、
愚生はあまりこだわっていません。
易経の註釈では、
たとえば坎について云えば、
互卦も約象も「互坎」のように
表すことが多いように思います。
愚生はそのように表記しています。
互卦、約象を
占に使うかといいますと、
使うことがあります。
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雷沢帰妹ならば、
三四五爻(約象)に坎があって、
大震(臨卦)の順調なる前進・発展を
妨げている象ですね。
これなどは、大岳氏も
占に使っておられます。
また、
互卦と約象を組み合わせて、
ひとつの大成卦が作れるのですが、
これは占に用いるか。
こちらも用いることはあるでしょうが、
あまり積極的には使わないと思います。
卦を得た途端、
機械的にこの大成卦で占う人がいますが、
これはNGでしょう。
用いるならば、
ちゃんと得卦を推考して、
合理的理由に基づいて、
用いるべきです。
ちなみに、
泰の五爻に「帰妹」とありますが、
これは泰卦の二~五爻に
雷沢帰妹があるからです。