まず卦辞を掲げます。
未済、亨。
小狐汔済、濡其尾。无攸利。
これにつき、
朱子本義の註釈はこうです。
未済は事未だ成らざるの時なり。
水火交わらず、相用をなさず。
卦の六爻、皆その位を失う。
故に未済となす。
汔は幾(ほとんど)なり。
幾んど済(わた)らんとして尾を濡らす、
なお未だ済らざるなり。
占者かくのごとくなれば、
何ぞ利ろしき所あらんや。
「事未だ成らざるの時」
これは未済卦の卦意。
そして、火水未済は、
- 離火と坎水が交わらず、火と水の用がなせない。
- 六爻が皆、位を失っている。
という卦象・卦体だと云っています。
これは、
大象、彖伝ですね。
さらに大岳氏は、
- 天地否の交代生卦である。
をもつけ加えて、この三点によって
占考を進めるべしとしています。
(易学大講座)
参考まで。