柳下「易入門」には、
雷沢帰妹の運勢占について、
こう記されてあります。
異性問題に悩むことが起る・・
これは、この卦が、
少女男を逐(お)うの象(白蛾小筌)
だからでしょう。
(兌下震上の形)
帰妹が、
婚姻の礼に背いており、
私欲・私情によって動き、
正しくないということは、
易書を読めば次第に理解が進むでしょう。
ここでは割愛します。
占の視点としては、
泰から来た帰妹とも見られます。
三陰三陽卦ですから、
男女陰陽が交わるのです。
泰の状態から、
乾坤の比している三四が交わって、
帰妹となったと見て、
震の主爻と兌の主爻が共に不正である、
という点も異性関係の悪さを示しています。
古い云い方で恐縮ですが、
情事の誤りあり、女の障(さわ)りあり、
という運勢です。