李過(りか)という易学者が、
水風井の六爻について、
こんなふうにまとめています。
初の井泥、二の井谷は、皆廃井なり。
三の井渫は則ち初の泥を渫(さら)へたるなり。
四の井甃は則ち二の谷に甃(いしだたみ)するなり。
既に渫へ且つ甃すれば井道は全し。
故に五は井洌(きよ)く泉寒(つめた)きなり。
上は井収(みずく)みて幕(おほ)ふこと勿ければ、
功始めて物に及びて井道大いに成る。
(折中、総論引)出典:新釈漢文大系 易経
初と二は、
役に立たない井戸です。
三、四は、
泥をさらったり、石畳で補修するなどして、
苦労せねばならぬ。
五、上に至って、
井戸が完成し多くの人によい水を飲んでもらって、
井道が大成すると云っています。
こういうストーリーをつかんでおくと、
卦の理解が早いと思います。
やはり、
易経は読むべきでしょ?