易経を読むブログ

易占目的の ブログ ですが「易経を読む」と謳っているのは、易占に易経は不可欠であるという考えからです。「有料記事」は知っておくべき六十四卦の見方や占例を記してみました。無断転載禁止。

易書と誤植

易書に誤植はつきものです。

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写真は「新釈漢文大系 易経」ですが、
やはり誤植があります。

おそらく初版の時に、徹底的に
原稿とゲラをつき合わせなかったために、
誤植が残ってしまうのでしょう。

特殊な本ですので、素読みだけでは、
間違いを発見できないでしょうし、
専門的に易を学んだ人は少ないでしょうから。

おそらく、
初版時においても、
編集者、校正部は校正に関与せず、
内容チェックしたのは著者のみなのでしょう。

だから、
初版時に誤植をつぶしておかなければ、
著者も亡くなってしまうでしょうし、
あとは永遠に訂正されるチャンスは、
なくなるというわけです。

しかし、
多くの易書は著者がしっかりしているから、
決定的なミスというのは、
ほとんど見当たらないようです。

残っている誤植は、
ちゃんと読んでおれば、
一般の読書人であっても、
訂正できるものばかり。
(写真参照)
(陽剛陽位ですから「過剛」ですね)

まあ、
書籍の出版というのは、
易書以外にも、
数学とか、経済の本、
法律、医学の本、
辞書、学習参考書、教科書など、
ミスの許されないモノですと、
編集校正する方は大変ですよね。

今はデータで入稿する時代ですから、
まだいいものの、
これが手書き原稿ですと、
労力は数倍、要することになります。