ふつう、
陽にとって陽は親しみ難く、
陰は柔らかく承け容れてくれるので、
陽は陰を愛してしまう。
これに対して、
陽同士、あるいは陰同士の応爻関係は、
助け合う関係とは見ずに、
不応、敵応、害応などと云われます。
ところで、
義理易には「同徳相応」という
応爻の見方があります。
陽同士、陰同士であっても、
一致協力して助け合う関係があるのです。
代表的なのは、
乾為天の二爻と五爻です。
「易─占法の秘伝」
「易経講話」
「新釈漢文大系 易経」
「程伝」・・・
などをお読みの方には、
最早お馴染みの概念だと思います。
本日、
陽と陽の応爻関係を見ていて、
「ひょっとして同性愛?」
と思うところがありましたので、
ここに記してみました。
男同士というのは、
男女の愛よりも崇高なり、
という考え方もあります。
義理易の「同徳相応」は、
同性愛を云うのではありませんが、
法的、または世間一般に、
同性カップルが認知されるようになれば、
こうした占も考慮する必要が生じるだろう・・
と、ふと思ったのでした。