白蛾は、艮為山につき、
葛藟纏身之意
(かつるい身にまとうの意)
と云っています。
つる草にまといつかれて進めない、
止まっていなさい、というのですね。
ところで、
困の上六には、
困于葛藟。
(かつるいに困しむ)
とあります。
× × × ×
この「葛藟」というのは、
それぞれ何の象なのだろうと思い、
考えてみました。
艮 困
☶ ☱
☶ ☵
艮卦は、
下卦艮の体の上に、
上卦倒震の「つる草」が
まといついている象。
困卦は、
三四五に巽があって、
これが「つる草」なのでしょう。
× × × ×
白蛾は、
ただの六文字なのに、
象の取り方が、実に
上手いと思います。