結婚相談所で出会った人と、
「結婚していいか」 を占ったとします。
筮法は、
六変筮もしくは十八変筮で、
升之泰を得たとしましょう。
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本卦が升で、之卦が泰です。
- 愛が芽生え、順調に発展し、よい家庭を築くことができる。
とも読めますし、
- 愛は芽生えたが、芽生えた状態で固まってしまい、結婚に至らない。
とも読めるのです。
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象を見ます。
☷ ☷
☴ ☰
愛を育てる原動力である根(初六)が塞がってしまい、
地下に蒔かれた種は地上へは芽を出さない。
よって結婚には至らない。
そう象を見ることができます。
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六変筮は、
実力がつけばつくほど、
判断に迷いが生じがちです。
(卦象や筮前の審事を無視して、
卦意のみのあんちょこ占いをしていれば、
何も迷うことはないのですが)
で、結局、
副卦を取ることになる。
つまり、三変筮によりて、
「結婚の可否」 を占うことになる。
三変筮は、
占的がピンポイントに凝縮された、
可否占ですから、
判断にブレの生ずる余地が少ない。
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まあ、
結婚占でしたら、始めから、
可否(三変筮)→成否(三変筮)→推移・成行き(六変筮)、
の順で占った方が判断しやすいのです。
いや、もっと云って、
易占においては 「可否占」 が、
占の中核を担っているのです。
筮前の審事を綿密に行ない、
占的を的確に可否に絞ることができれば、
占う意味は十分に尽くせるのです。
実占をされている方は、
身に覚えがあると思いますが、
彼の気持ちとか、男女の成行きとか、
細かくごちゃごちゃ占っても、
ただ埒の明かない占になるだけ。
小生の印象では、
達人になればなるほど、
三変筮の重要性をよく云います。