易経を読むブログ

易の 辞・変・象・占 について記しています。読書、日記、時事も。無断転載禁止。

散文詩集

ボードレールパリの憂鬱」 を読む。

無能なガラス屋」 を読んだが、
人間が持っている悪の精神、天邪鬼を扱っていて、面白い。
エドガー・アラン・ポーの影響のようだ。

午前一時に」 の文章を引用します。

もろもろの人に不満を抱き、自分にも不満を抱く私は、夜の沈黙と孤独の中で、いささかなりともわが身を贖(あがな)い、わが身に誇りをとりもどしたいものと思う。私の愛した人々の魂よ、私の歌った人々の魂よ、私を強からしめよ、私を支えよ、人の世の虚偽と、腐敗をもたらす瘴気(しょうき)とを、私から遠ざけよ、そして御身(おんみ)、主なるわが神よ! 私が人間の中の最下等の者でなく、私の蔑(さげす)む人々に劣る者ではないことを私自らに証(あか)すよすがとなる、数行の美しい詩句を、恩寵をもって私の手に成らしめたまえ! 
阿部良雄/訳)


この箇所、訳者によれば、
「この祈りはリルケによって 『マルテの手記』 に
フランス語のまま引用」
されているそうです。

××××

新潮文庫だと、
詩人の三好達治が訳しているのはいいのですが、
訳が難解で、やや味わい難いと思われます。
タイトルは 「巴里の憂鬱」 となっています。