2022-04-30 壮麗な文語譯 読書 愚生にとって、 齋藤磯雄 譯「惡の華」は、 どうも敷居が高い。しかし、 「巴里の憂鬱」については、 齋藤磯雄 譯 が最もよいと思う。とらえ難い夢幻界の表現を、 雅な日本語に置き換えている。これは大変な名譯であろう。「惡の華」が読み難いのは、 こちらが韻文で、 「巴里の憂鬱」の方が 散文詩だからかもしれない。「散文」詩ならば、 どうにか齋藤譯を味わえるのだ。それが「詩」となると、 愚生の読解力の及ぶところではない。そんな気がします。