真勢中州は、一病人を筮して、
生命が終わると断じました。
(大岳、易学病占)
得られたのは、
既済の家人に之く。
本卦の既済は、
既済定也(雑卦伝)より、
病勢の決する時である。
之卦の家人は、
離火を以て巽木を焼くの象より、
木が尽きるとともに、
その火も消えるのである。
ということで、
死を免れることはできないと
断じたのです。
占例文には「一病人」としか、
記されてありませんが、
重症、もしくは、
衰弱が甚だしかったのでしょう。
ちょっとした咳程度なら、
こうは読まなかったでしょうから。
(軽症だったら、易者を
訪れることはないでしょうし)