易経を読むブログ

易占目的の ブログ ですが「易経を読む」と謳っているのは、易占に易経は不可欠であるという考えからです。「有料記事」は知っておくべき六十四卦の見方や占例を記してみました。無断転載禁止。

易の特色

易の特色は、辞だけでなく、
卦爻(象数)があるということです。

易経が他の書物と全く異なるところは、
辞の他に、その卦の象があることです。
私達は、心に思うことを全部ことばで
いい表わすことはできませんし、ことばを
完全に文に表わすこともできません。
ところが、易は、
辞によって意を汲みとるだけでなく、
言外の意ともいいますか、
深い真意というものを、この象によって
汲みとることができるのです。
(柳下「易入門」)

引用文は次の
繋辞上伝を踏まえています。

子曰く、
書は言を尽くさず、
言は意を尽くさずと。
然らば聖人の意は、
それ見るべからざるか。
子曰く、
聖人は象を立ててもって
意を尽くし・・

ということで、
易を読むとは、
卦爻との関連において
辞を読むべきであって、
文字の意味だけを深掘りしても、
易の本質を見失うことになるのです。