風水渙の第五爻の占考に、
- 他人のために骨折り、利をうる時(柳下・易入門)
- 初志を貫かねばなりません。懸命に働いて・・(易学大講座)
とあります。
「骨を折る」「初志を貫く」「懸命に働く」
という表現はどこから出てきたのか?
これは爻辞の「汗」からです。
「渙のときその大号を汗にす」
汗をかく・・つまり、
骨を折って懸命に働くというわけです。
また汗は、
一度出れば再び反(かえ)ることがないから、
初志を貫くと見ているのでしょう。
これは朱子の説を使っています。
なぜこんなことを書いたかと云いますと、
易学大講座の説明ではちょっと簡潔に過ぎ、
わかりづらいと感じたからです。
大岳氏は、おそらく、
「高島易断」を読んで、このような
占考をしたのでしょう。