近くの小学校が運動会らしく、
徒競走をしていた。それを見て、
こんなことを思い出した。
俺が小学一年の時、徒競走は
いつも四等だったなぁと。それが
二年生になった夏の終りのある日、
学年で一番足の速い邦彦君と
同じ組で走ったんだけど、俺の方が
少し早くゴールを走り抜けたんだ。
俺は早生まれで、一年生の頃はまだ
本領が発揮できずにいたのだ。それが二年生
になった途端、快足少年へと変貌したのだった。
以後の運動会は高校を卒業するまで、
すべてリレーの選手でした。
(大学では運動会なんてありませんでした)
・・・
ところで小学校の先生は邦彦君のメンツを重んじて、
俺と邦彦君のゴールは同時で、ふたりは共に
一等賞ということにしたのだった。
でも俺の方が勝っていたんだよね、実際は。
小学二年の俺は、そういう大人の精神構造を
察知して、ま、先生なんてそんなものだろう、
と冷めた感じで納得したのだった。
そんなことを思い出しました、
晴天の日の今日。