火風鼎・初六の結婚の可否占は、
縁の吉凶から申しますと、
よろしくないと云へます。
淫逸の象もあります。
(易学大講座)
爻辞は、
鼎顛趾。利出否。
得妾以其子。无咎。
です。
良縁でないのは、
この爻は鼎の底にあたり、
垢がたまっているからです。
爻辞に「否」とあって、
悪いもの。汚れ。穢れ。
が潜んでいるのです。
「淫逸の象」というのは、
淫らなことに耽る象ですが、
趾(あし)をさかさまにする、
足が上を向いた象を云うのでしょう。
ちなみに、
この爻には「妾」が出て来ますが、
初は鼎足で足が三本なので、
正妻以外の「おめかけさん」の存在を、
見たのでしょう。
読易人の想像力、恐るべし!