結婚の可否占をして、
(この人と結婚していいかを占って)
水風井の第五爻を得たとしましょう。
爻辞曰。
井洌。寒泉食。
井洌(キヨ)くして、寒泉食らわる。
ようやく泥が取り除かれて、
潔(きよ)くて冷たい水が
飲めるようになった。
と、そんな爻です。
「大講座」にはこうあります。
縁談は纏まるけれども、
その人物がやゝ潔癖に過ぎる
嫌ひがあると云へませう。
これが成否占でしたら、
大岳氏が云うように「纏まる」と
占えばいいのですが・・
しかし占的は可否ですから、
「やゝ潔癖に過ぎる」という見方の方に、
注目しなければなりません。
水が潔らかで冷たい、
ということをもって、
「潔癖に過ぎる」と大岳氏は
判断したのでしょう。
確かに、
こういう人は、
難しい人であるでしょうし、
「冷感症」とも解されましょう。
中正の徳を持った善い人物。
そういう人が尊い位についた。
と、占えないことはないのですが・・
でも、やはり、
坎の主爻である。
井は苦労の多い卦である。
ということの方を重んじて、
「難しい結婚である」
と結論すべきなんでしょうね。
占においては、
事実に合せて柔軟に考えるべきですが、
易者の判断の問われるところです。