紀藤元之介氏の
「問訊不要秘典(全)」には、
次の卦爻を得た場合には、
何を措いても神仏を祭祀すべき事を勧める。
それによって除災招福出来るからである。
とあって、卦爻が載せてあるそうですが、
それをここに記すことは大変なので、
割愛させていただきます。
しかし、易経を学んで、
卦や辞が祭祀に関するものと判断できれば、
神仏を祀ればよいのです。
紀藤先生が云っている例を
ふたつだけ挙げますと・・
(1) 乾為天。特にその九三の出た時。
乾は天の道ですからね。
人智を超えた存在です。
特に三爻なのは「惕」字をもってでしょうか。
紀藤先生は、この字を、
それだけ重く読んでいたのでしょう。
三爻は履を伏しています。
(2) 天沢履。特にその上九の出た時。
天の道を履むというのでしょうか。
礼の卦で、神社仏閣を詣でる卦です。
上卦の天帝に対して、下卦兌の巫女さんが、
歌ったり踊ったりして、
神を降ろすともいえる。
上爻は履道の完成するところで、
視履考祥其旋元吉の辞があります。
ここは難しいところなので、
小生にはうまく説明できませんが、
紀藤先生が深く易を読んでいたことは、
間違いありません。
易の理解度は卦爻を挙げただけでも、
わかってしまうのです。
☆ ☆ ☆
易研究会の名誉会長は、
祭祀につき、こんな文章を書かれています。
何れにしても、易経には
祭祀に関する事象や言葉が多出する。
祭祀に関する事象や言葉がある
卦・爻を得たときは
必ず氏神様にお参りに行き、出来れば
お祓いを受ける事を勧めて頂きたい。
但しその場合は必ずしも
有名社寺でなくてもかまわない。
また玉串料で結構ですと言われる神社や、
御布施はお心持ちでという寺を選んで頂きたい。
何れにしても高額の金品を請求したり、
物品を購入させる似非宗教とは
係わりをもたぬ事が賢明であり、
また神様を食い物にすると、
必ず天罰が下ることは
間違いないからである。
参考するに足ると思います。