易経を読むブログ

易占目的の ブログ ですが「易経を読む」と謳っているのは、易占に易経は不可欠であるという考えからです。「有料記事」は知っておくべき六十四卦の見方や占例を記してみました。無断転載禁止。

六変筮を封印せよ

昔、研究会で出されたモノです。

詳細は忘れてしまったので、
得卦のみを掲げて解釈しますと・・

× × × × 

食道がんの人を占って、
大有之賁を得たそうですが、
結局その方は亡くなられたそうです。

占を乞うたのはご家族の方でした。

     

亡くなられたのですから、
おそらく末期がんだったのでしょう。

本卦は大有で病勢は最高潮に達しています。
之卦は賁で墳墓の象。
結果がわかっていますから、
こんなふうに卦を読むことができます。

また本卦を帰魂の卦ととれば、
末期がんですと命の危険があるわけです。
之卦は頤中に坎のある象で、
食道がんが死因となります。

さらに、
大有を中天に輝く太陽と取象すれば、
之卦は太陽が山下に没した象です。

どれもが命に危険があると
告げているわけですが、
ここらへんが、
六変筮の六ヶしいところで、
様々な解釈があり得るのです。

なかには、
吉にも、凶にも、
とれることがあります。

ゆえに、
まだ初学のうちは、
三変筮が難なく出来るようになるまでは、
気分で六変筮を用いないで、
むしろ封印しておいたほうが
よいのです。

そして、
こうした病占は、あくまで
研究のための素材であって、
実占においては安易に占うことは
避けるべきです。

それよりも、
「人がどうする」
を占うべきです。