昔、研究会で出されたモノです。
詳細は忘れてしまったので、
得卦のみを掲げて解釈しますと・・
× × × ×
食道がんの人を占って、
大有之賁を得たそうですが、
結局その方は亡くなられたそうです。
占を乞うたのはご家族の方でした。
䷍ ䷕
亡くなられたのですから、
おそらく末期がんだったのでしょう。
本卦は大有で病勢は最高潮に達しています。
之卦は賁で墳墓の象。
結果がわかっていますから、
こんなふうに卦を読むことができます。
また本卦を帰魂の卦ととれば、
末期がんですと命の危険があるわけです。
之卦は頤中に坎のある象で、
食道がんが死因となります。
さらに、
大有を中天に輝く太陽と取象すれば、
之卦は太陽が山下に没した象です。
どれもが命に危険があると
告げているわけですが、
ここらへんが、
六変筮の六ヶしいところで、
様々な解釈があり得るのです。
なかには、
吉にも、凶にも、
とれることがあります。
ゆえに、
まだ初学のうちは、
三変筮が難なく出来るようになるまでは、
気分で六変筮を用いないで、
むしろ封印しておいたほうが
よいのです。
そして、
こうした病占は、あくまで
研究のための素材であって、
実占においては安易に占うことは
避けるべきです。
それよりも、
「人がどうする」
を占うべきです。