古書店で萩原朔太郎のアフォリズムを読む。
流行についての条はこうだ。
流行とは、今、世間で評判になっているものを、
マスコミが取り上げるのではない。
そうではなくて、
あるずる賢い人たちが謀(はか)り、
それを一方的に発信しさえすれば、
あとは頭の悪い婦人連が拡散してくれて、
人為的に作り出せるものなのである。
・・とそんなことが書いてあった。
そう云われれば今の流行りものもそうだ。
大坂なおみしかり。大谷翔平しかり。
東京オリパラしかり。
別に関心もないのに毎朝毎昼毎夜、
テレビ・ラジオで取り上げられる。
その結果一般庶民の会話に忍び込んできて、
何か重大ごとのように思わされる。
野党がだめ、というレッテルもそう。
討論番組で野党が与党のコロナ対策を批判すると、
なぜか番組の司会者は最後に、
でも野党はだめですよねみたいに云って、
番組を終わらせる(例えば田原総一朗氏)。
これなど世論をある方向に導く謀略であろう。
すなわち世論は作られる。
はたして選挙は操作できる。
のではないか。