易経では、
睽という卦から、
弓矢が作られたとしています。
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木に
木を
もって天下を
(繋辞下伝)
木の棒に弦(つる)を張って弓をつくり、
木を削って矢をつくり、
弓矢の利器で
天下の悪人を威(おど)すことは
睽の卦から思いついたことであろう。
(岩波易経)
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弓は曲がっているもの。
矢は直なるもの。
ということで、
この曲と直とが出会うと、
必ず背き離れようとする力が働く。
そこで古人はこの睽く力によって、
かえって用をなす工夫をしたのである。
・・・と。
弓と矢が睽(そむ)いて用をなすのは、
睽という卦名からの発想です。
また、
兌下離上の卦なので、
離を「飛」、兌を「毀折」とすれば、
睽いて・飛んで・毀折するので、
弓矢の象です。
(以上、周易釈故を参照した)
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易から弓矢という利器が発明された、
かどうかは、疑問ですが、
このようなことが、
繋辞伝には書かれてあります。