序卦伝は、
睽が家人に次ぐ理由を
このように述べています。
家道は窮すれば必ず乖(そむ)く。
故にこれを受けるに睽を以てす。
睽は乖くなり。
これに対する、
古人の註釈はこう。
睽は家人の綜卦である。
家人は離の陰が二に在り、
巽の陰が四に在って、
皆その正を得ている。
睽は則ち兌の陰が三に居り、
離の陰が五に居て、
皆陽位に居り、その正を得ず。
正ならざれば、則ち家道窮まりて、
故に家道窮まれば必ず乖くと曰い、
故にこれを受けるに睽を以てす。
(来知徳)
家庭内の女が正しくないと、
家は窮まって背き合うようになるから、
家人の次に睽が来るのだと。