そこには、
「陽の時代が終わって、
今は陰の時代に入った」
という一節があった。
そして、これを見て、
ハハン、元亨利貞を想定しているな、
と小生は思った。
元亨が陽の時代で、
利貞が陰の時代であると、
見ているようである。
元亨利貞は乾為天の卦辞ですから、
これを天の道、太陽の運行ととらえれば、
春夏秋冬に譬えられましょう。
すると、今は、
秋冬の時代と云えるのです。
実感としても、
そうですよね。
また、
元亨は乾であり、
利貞は坤であると、
云う人もいます。
乾が膨張・創造力であれば、
坤は収縮・守成力です。
時に中るとするならば、
今は縮こまって固く守るべきなのですが、
はたしてどうでしょう?
発展・拡大ばかりを、
追い求めてはいないだろうか。
× × × ×
元亨利貞がわかれば、
易はわかったようなものである、
と公田連太郎翁は云います。
上記は、本当はそれくらい
ムツカシイ話なのですが、
ここは単純素朴なたわごととして、
お読みくださるとありがたい。