易位生卦について、*1
「易─占法の秘伝」では、
こんな例をもって説明しています。
大雑把に云えば、
長女が、
家業を継いだ方がよいか、
家を出て他所で働いた方がよいか、
という例をもってです。
蠱 漸
☶ ☴
☴ ☶
蠱は、
巽の長女が艮の家内にありますから、
家業を継ぐ象で、
漸は、
巽の長女が家の外にありますから、
他所で働く象です。
運勢としては、
蠱は「内が腐る」「敗れる」
漸は「徐々によくなる」「結婚運」
ですから、
外で働く漸の運勢を選ぶべきと、
誰しもが判断するでしょう。
「易─占法の秘伝」では、
得卦を蠱としていますが、
占的に合わせて、
内卦の巽を外卦に易位し、
漸という新たな卦を生み出して、
両者を比較検討しています。
(詳しくは同書をお読みください)
このような、
内外卦の変化に着目して、
二つの卦を比較するという見方は、
六変筮の本卦之卦や、
三変筮で分占した場合にも、
応用されます。
*1:易位生卦とは、内卦と外卦の位置を易えることです。