地火明夷の失せ物占では、
このように見ることがあります。
発見しにくいとします。三ヵ月以後になって発見することもあります。
(柳下「易入門」)
「発見しにくい」というのは、
明が地下に没する象だからです。
「三ヵ月」は、
30日、3年・・でもいいのですが、
下卦の離が三変転すれば、
明夷は火地晋になるからです。
(明夷→解→蹇→晋)
むずかしくありませんね。
初学者が注意すべきは、
柳下先生のこの占考が、
「見つかるか」
に対するものだということです。
もし占的が、
「どこにあるか」だったら、
「発見しにくい」とは見ずに、
印鑑(離)は袋(坤)の中にある・・
などと占考するのです。
こういうことは、
「易入門」をよく読めば、
ちゃんと書いてあります。
ある占者が、
「どこにあるか」を占っているのに、
「明夷だと見つからない」などと、
余計なおせっかいをしている人を、
ネット上で見たことがあります。
恥ずかしい限りです。