悔亡。失得勿恤。
往吉无不利。
── 晋、六五
まず、
「悔亡。失得勿恤」は、
ネガティブな面を云っています。
一方、
「往吉无不利」の方は、
非常にポジティブです。
この爻は、
陰爻が高い位にいるので、
実力以上の位地(仕事)であるために、
悔いることがある。*1
また、
離の中爻は迷いやすいし、
明察に過ぎて行動に移せず、
心配ばかり。
しかし、
「往吉」ということで、
押しの一手で強行すべし、
と大岳氏は云っています。
今は進むべき時であると。
「吉无不利」。
こんないい辞が、
かかっているのだから。
× × × ×
無条件に進めだなんて、
易においては珍しい爻です。
「勿恤」。
これは戒辞(かいじ)です。
心配しないで、
積極的に進みなさいと
戒めているのです。
妄進ではなく、
消極を戒めています。