今月の月筮は、
地山謙の初六でした。
思ったことを
牛の涎のように述べます。
（だらだらと）
× × × ×
爻辞曰。
謙謙君子。用渉大川。吉。
象曰。
謙謙君子、卑以自牧也。
「大川を渉る。吉」を見て、
単純にこれに当て嵌めて
占ってはいけません。
高い山が低い地の下にある卦の、
その一番下の爻ですから、
運勢はかなりの低調です。
初爻は、
二三四の坎の下でも
ありますしね。
爻辞は、
謙卦の始めなので、
謙徳の立派さを説いている
と思ったほうが無難です。
運勢と辞は別なのです。
謙を最後まで全うできれば、
そりゃあ立派には違いありません。
（彖伝参照）
でも、人間、
偉くなったり、経験を積んだりすると、
（爻が上に進むと）
ウヌボレが出て、傲慢になる・・
そうならないためにも、
この初爻の時に褌を締めて、
立派な人になりませう・・
てな按配です。
小生は、ここでは、
爻辞よりも象伝で占った方が、
よいと思います。
卑モッテ自ラ牧(ﾔｼﾅ)ウナリ。
卑モッテ・・
「私なんか、とても、とても」
と謙遜し、自重して、
自ラ牧ウナリ・・
独り実力を養いましょうと。
まあそんな運勢です。
それと、
謙卦というのは、
自意識過剰の時に出たりするので、
気をつけたいと思います。
