勤め人で、
結婚を望んでいるバツイチの男性が、
某易占家のもとを訪れました。
部下の女性が、
彼女の友人との結婚を薦めてくれて、
明日その方に会うのだが、
その前に縁の良否を知りたい
というのです。
三変筮で筮すると、
水地比の初爻を得ました。
占者は、
比は一陽五陰の卦で、
水と地が親しみ、和合する卦ですが、
初は五と応比の関係にないので、
縁の良否は否である、
と答えました。
(ちゃんと爻で占っていますね)
すると相談者は、
「ではいつ良縁に恵まれますか」
と重ねて訊ねました。
(ありがちですね)
占者は算木を見ながら・・
小象の言葉に
「比の初六は、它(た)の吉あるなり」
とあります。
この結婚話を見送れば、
来年には良縁が得られるでしょう。
・・と答えました。
「它の吉あるなり」
・・というのですから、
今の話以外に良い縁があるのです。
そして、それは、
「来年」訪れるのですが、
なぜ来年なのか・・・これは、
各自で考えてみてください。
× × × ×
ちなみに上記の占は、
腕の確かな某易占家が、
実際に占ったものです。