易は、時に、
「陰柔」が救いになる、
ということがあります。
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ふつう易の例は、
陽剛を貴んで陰柔を嫌う。
しかし中には陽剛を戒めて
陰柔を勧める卦がある。
訟・大過・離・大壮
の四卦である。
剛に過ぎる時には必ず
禍害を挽き出すからである。
柔静の道を用いなさいと、
教え戒めるのである。
(参照「高島易断」)
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ところで、
上記「高島易断」の説は、
眞勢・松井の「周易釈故」を見て、
書いたものと思われます。
「高島易断」の易説には、
出典元を記さないままに、
あたかも自分の説として
「按ずるに・・」などと、
書かれてあることがある。
やはり商売人だ。