以下は、
大岳氏による「易入門」著者の
人物像です。
確か柳下氏の文章には、
生活の足しにと、
自宅一階で文房具を売っていた、
二階を新婚夫婦に間貸ししていた、
などという記述がありました。
つまり、
生活に窮していた
時期があるのです。
けれども、
暴利を貪ることなく、マスコミに
しゃしゃり出るようなこともせず、
易者としての正道を貫かれたのです。
聞いた話では、鑑定料金も、
お客さんの任意だったといいます。
こんな文章があります。
私は、占いを業とする人は、いまのように、テレビや週刊誌に登場するような華々しいものではなく、本来は、“街の占いの先生” として庶民の生活の中に溶け込んで、自身は高潔な生活を楽しみ、人の幸福に関与するという誇りをもっていた。それ故に、また多くの人から尊敬されてもいたのだとおもっていました。
(易入門)
「自身は高潔な生活を楽しみ」・・
これなど、
まるで論語における、
孔子の言葉ようではありませんか。
肱を曲げてこれを枕とす・・と。