易経を読むブログ

易の 辞・変・象・占 について記しています。読書、日記、時事も。無断転載禁止。

母娘を占う

かれこれ20年ほど前、
母娘二人の、
運勢占をする機会があった。

聞けば、
家族で経営していた会社が倒産し、
現在、清算手続中なのだと。

おそらく、
そういう状態なので、
なんとなく運勢を見てもらい
たかったのだと思う。

骰子を一振りすると、
机上に現れたのは、
離為火初爻でした。

離の始めです。

今考えてみると、
この卦には問占者の状況が
よく表れていたと思う。

すなわち、
坎為水で会社が倒産し、
序卦は離為火で、
それも初爻なので、
書類()による法律手続きをしており、
運勢は新たな局面である・・

爻辞には、
「履むこと錯然たり」とあり、
足元の覚束ない歩みが見られます。

坎の真っ暗闇から、
フイに離の明るい所へ出たので、
眩くて目がくらくらしているのです。

「これを敬すれば咎なし」
と教えていますから、
慎重に事を処していけば、
どうにか凶運からは逃れられる。

そして、
1年後には、
爻位がひとつ上って、
安定が得られる二爻の運勢を
迎えるものと思われる・・

・・と、こういうわけです。

ポイントは、
卦辞の「牝牛」ということであり、
爻辞の「敬」ということです。

火の、
アブなっかしい面、
感情的な面を出さなければ、
この難局を乗り越えられると
辞は教えています。

この母娘は、
実に落ち着いており、
とても明るい表情をしていました。

どうにか、
二爻の運気に、
進んで行けたのではないかと、
占者である小生は、
思ったのでした。