易経を読むブログ

易の 辞・変・象・占 について記しています。読書、日記、時事も。無断転載禁止。

易は調和

保合大和、乃利貞。
── 乾為天、彖伝
大和を保合するは、乃ち利貞。

× × × ×

これは「利貞」の意義として
読むことができます。

すなわち、
宇宙全体の調和を保つのが、
利貞であると。

貞字は経文に頻出しますが、
貞の正・常・固によって、
全体の調和を保っているのですね。

思うに、
易は調和を重んじている。

陰陽のバランスも、
応爻比爻の関係も、
陽爻陽位、陰爻陰位・・
・・などの居る場所も、
陰陽の調和を見ている。

人事について云えば、
陰陽が調和していなければ、
不安定ゆえの不満をもつことになり、
不義を働くようになる。

調和は、また、
中ということでもあります。

中が保たれれば、
様々な意見であったり、
六爻という位の違いなど、
これらがうまく機能して、
新しいものがどんどん生まれて来る。

繋辞伝に云う、
「生生これを易と謂う」
といった状態が継続される。

中が失われれば、
傲慢、過激、差別、暴力となって、
世は滅亡へとまっしぐら・・

× × × ×

参考
喜怒哀楽の未だ発せざる、これを中と謂う。発して皆節に中る、これを和と謂う。中なる者は天下の大本なり。和なる者は天下の達道なり。中和を致して、天地位し、万物育す。
(中庸)