可貞。无咎。
── 无妄、九四
角川ソフィア文庫 「易経」 では、
可貞を 「貞(と)う可(べ)し」 と
読んでいます。
小生には、
はい?
という感じです。
口語訳が、
「尋ねるべきである」
となっていますから、
誰かに相談してみなさい、
ということなのでしょうか。
説文に 貞=卜問 とありますが、
(貞の原義です)
ここでは貞を 「占う」 とは、
解釈できませんね。
占った結果としての爻辞が、
「占うべし」 では、
安倍政権の国会答弁ですから。
「貞(と)うたことは可(か)なり」
ならば、まあ、辻褄は合いそうですが。
原義による解釈を云う人がありますが、
小生は、やはり、
テイにすべし。
カタクすべし。
と読んだ方が深いと思います。
乾体、不正、不中で進みたいが、
既に妄ではないのでこれ以上進んでは
妄となって災いを蒙る・・などと、
卦体、卦徳をも考慮して解した方が。
といって、
原義説をすべて否定するのでは、
ないのですが。