无妄之往、何之矣。
天命不祐、行矣哉。
━━ 无妄、彖伝
この辞は、易辞には珍しく、
語調が強いと感じます。
无妄の往くは、いずくにか之(ゆ)かん。
天命祐(たす)けず、行かんや。
ですからね。
行矣哉は、これ決辞にして、利しからざるの義を強く示して垂戒し玉へるなり。
(眞勢中州)
この卦を得たら、
自ら積極的に出るより、
受け身に処していった方がよさそうです。
けど、
乾も震も進む性ですから、
私欲に惑って進んでしまうのかしら?
不正爻だったり、
応じている爻があったりすると。
天の祐けはないというのに。
(天命不祐)
ちなみに、大有の上九には、
「天よりこれを祐く」
とありました。