元亨利貞。
其匪正有眚。不利有攸往。
━━ 无妄、卦辞
ここに、
「元亨利貞」 とあるのですが。
（ｹﾞﾝｺｳﾘﾃｲ）
引用ばかりで恐縮ですが、
わかりにくいものですから・・
元亨利貞は乾為天にも有りました。水雷屯にも有りました。其の他、かうした純粋の元亨利貞といふ辞を繋けられてある卦は、今迄に随と臨とこの无妄で（あと、革にもあります。後記）、これ等の卦は共に人の和不和に拘らず大きな必然・大きな宿命が働くことを意味してゐるので、さういふ時には唯順応してゆくより他に方法がない。
（易学大講座）
小生が今読んでいる、
无妄卦の彖伝には、
天之命也。（天ノ命ナリ）
とあります。
元亨利貞の時には、
人智の及ぶところではないから、
天命に順いましょうと。
× × × ×
元亨利貞は、原義解釈説によれば・・
昔、大享の祭り（元亨）をする際に、
占ったらこの卦に遇ったので、
祭りを行うに利あり（利貞*1）。
（高亨氏による）
・・と、祭祀の吉占と解されます。
人智を超えているから、
お祀りをして天地と心を合するのがよい・・
と、そんなことなのでしょうか。
*1:貞(と)うたことに利あり。
