易経を読むブログ

易占目的の ブログ ですが「易経を読む」と謳っているのは、易占に易経は不可欠であるという考えからです。「有料記事」は知っておくべき六十四卦の見方や占例を記してみました。無断転載禁止。

高宗、鬼方ヲ伐ツ

颱風19号は事前報道が頻繁になされていて、
過去に例のないモーレツな颱風であり、
颱風15号における千葉の映像と相まって、
とりわけ暴風を懸念していました。

実際は水害颱風だったのですが、
暴風対策として、颱風前日は、窓ガラスに貼るための
養生テープ類はすべて売り切れでした。

(水、パン、乾電池、カップ麺なども)
(皆暴風による大停電に備えていたようです)

気象情報によれば、
颱風は12日に、東海・関東地区に
上陸する見込みでした。

× × × ×

小生個人は、
二占したのですが、今回は、
9日に立卦した記事を
書いておきます。

この占は、
「颱風19号の被害如何」 などと、
大雑把にではなく、
「自分の家」 に限定して、
占的を立てました。

占的 : 我が家は被害を受けるか。
得卦 : 水火既済九三

 
  

既済ということで、
咄嗟に思ったことは、
「ああ、気象情報が云うように、
12日に颱風はやって来るのだな。
颱風の進路は確定したのだな」。

得られた三爻は、
水と火が相接するの地で、
戦闘の象。

辞には、
「高宗、鬼方ヲ伐ツ」
とあります。

颱風の激しさを物語っていますが、
陽爻陽位の過剛なので、どうにか
もちこたえるのではないか。

推考を進めて、
泰→既済→否 
という卦変を考えてみました。

全くの安泰ではないが、
家が潰れる(否)ほどのことはなさそうだ。

それに既済卦は、
内の三爻は 「既済中の既済」 なので、
家が壊れることはない。

四爻ならば、爻辞を敷衍して、
瓦が飛んで水漏れの象、
といえるのだが。

事前的には、
そんなことを思いました。

ただ、
巽風の象のないことが、
ちょっと意外でした。

事後的には、
上卦の坎水は多摩川の氾濫で、
下卦の離は我が家の象、
得られた三爻は坎水ギリギリの所。

などと、
卦爻を眺めたのでした。

しかし、
事前に水害の危機を予想するなんて、
まったく頭になかったなぁ。

だって、
気象予報士のお姉さんは、
ひと言も多摩川の氾濫だなんて、
云ってなかったもの。

それにしても、
気象庁ウェザーニュース日本気象協会の、
颱風予測って、かなりの精度だね。

もう、
前日の朝になれば、
かなり正確にわかるし。

易占の出る幕なんてない。

もし、占うんなら、
「人がどうする」 だね、
やはり。