地雷復 初九の象伝に、
「修身」 という言葉が出てきます。
そして続く六二、六四の象伝には、
「仁」「道」 とあります。
これは初九の賢人のことをいっています。
修身。仁。道。・・
儒教色の濃い、解釈ですね。
復という卦は、
かくして己れの徳を修めなさいという、
聖人の教えなのでしょう。
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繋辞下伝曰く(岩波易経・下 P.274)。
- 復徳之本也。復ハ徳ノ本ナリ。
- 復小而辨於物。復ハ小ニシテ物ヲ弁ズ。
- 復以自知。復ハ以テ自ラ知ル。
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論語曰く。
- 克己復礼為仁。
己ニ克(か)チテ礼ニ復ルヲ仁ト為ス。
ここには、
易経の 「復」「仁」 字が、
使われています。
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雑卦伝には、
- 復反也。
とあります。
この 「反」 字は、
「反省」 の 「反」 とも、
云えましょう。