易を読む秘訣のひとつです。
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賁は飾るという卦ですが、
六十四卦中、飾らないという卦、
すなわち質実の卦というのはない。
ゆえに、賁という卦に、
飾ると、飾らないとの、
二つの意味を見ているのである。
これは賁卦のみに限らない。
「これ易を読むの訣(奥義)なり」
と呑象翁は云っています。
中孚は信の卦ですが、不信の意味をも、
この卦には含んでいるのです。
(高島易断、参照)
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これは、卦だけでなく、
字においてもそうなのです。
易の一字の中に、かわる、かわらないの正反対の二義が共存する・・
中国の文字には往々正反対の二義をふくむものがある。
(本田渉)
易占家にとってお馴染みなのは、
離の、ツク、ハナレル、でしょうか。
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さらに、得卦においても、
「節でないから節が出た」
「恒でないから恒が出た」
・・・etc.
ということがあります。
易占家なら、時々、
実感していると思います。