易経を読むブログ

易の 辞・変・象・占 について記しています。読書、日記、時事も。無断転載禁止。

婚媾

爻辞には、時々、
「婚媾」 という語が出て来ますが、
この語につき、本田渉先生は、
このような註をつけております。

古代には、婚礼は必ず夕方に行なった。それで 「おんなへん」 に 「黄昏」 の 「昏」 で、結婚することを表す。「媾」 は、まぐわう、交接するという意味。「冓」 は竹を組んで作ったかごで、「媾」 は男女の性器が交わるという、直接的な、多少みだらな感じのする字である。ちなみに、辛亥革命の頃の章炳麟という学者は、「匪寇婚媾」 の四字を、「寇するに匪ず、婚媾せん」 と解釈したのでしょう。古代の略奪結婚を歌った文句と見ている。形式的ではあるが、花婿が馬に乗って花嫁をつれ去るという形を取る。原始民族によくある結婚の形式である──。


また、
高島呑象氏の本には、

媾とは、重婚なり、又和なり、合なり、寵なり。

とあります。

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易の某先生は、
「婚媾という辞を得たら、
重婚のことがあるので注意」
と、おっしゃっていました。

「媾」 字の まぐわう という意、
高島氏の 重婚なり という字義を見ての、
占なのでしょう。

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「婚媾」 を略奪婚と見る説がありますが、
柳下先生などは、水雷屯の爻辞に、
この略奪婚を見ています。

これは、たぶん、
高亨氏の説によったものだと、
おもわれます。

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易占も、本格派になると、
結構深く辞(易経)を読んでいることが、
わかると思います。