ある時、
孔子が自らを筮したところ、
山火賁を得たということです。
孔子があるとき卦を立ててみたところ、この 「賁」 を得て、天を仰いで嘆息し、なぜか心楽しまぬ様子であった。弟子の子張が進み出てたずねた。
「賁は吉卦であると聞いていますが、どうして嘆息なさるのです」
「賁は正色ではないからだ。ものの原質は、白は白、黒は黒であるべきだが、賁はどうだ。丹(あか)い漆には文様をつけぬ、白玉には彫刻をせぬ、宝珠には装飾をつけぬ、というではないか。なぜなら原質すぐれたものに飾りは無用だからだ」…『説苑』 反質篇
(丸山松幸 「易経」)
賁は、
本質にくっつくだけの飾りにすぎないから、
孔子は嘆いたのか。
それとも、
賁は 「黄白色なり」 で、
色が純ではない混じりものだから、
嘆いたのか。
小生にはよくわかりませんが、
易の豆知識として。
けど、
孔子がホントに占ったのかどうか、
小生には疑問が残ります。