三変筮は得た爻を見る占法ですから、
爻位についての理解が不可欠です。
しかし、爻位について、
まとまって説明している本はありませんし、
また、易の講座に出席しても、
各爻を詳細に説明してくれる先生は、
いないでしょう。
これは、
易学大講座。
明治書院の今井易経。
高島易断。
・・などを読みつつ、
自分で理解を深めていくしかないと、
小生は思います。
「陰柔不中正」 というのは、
易においてはタチの悪い爻なのですが、
これは初か三にしか出て来ません。
とくに凶意の強いのは、
三位にある陰爻です。
それはなぜか。
こうした理由づけを、
きちんと出来るようにすることが、
三変筮の勉強でもあります。
たとえば、小生は今、
火雷噬嗑を読んでおりますが、
六つの爻につき、程伝ではこう申しております。
初と上は无位なので、刑を受けるの人となし、
余の四つの爻は皆、刑を用いるの人となす。
初と上は位の無い爻なので、
刑を用いる役人ではなく、
刑を受ける罪人であるとしています。
これなど、
爻位を考慮した解釈で、
参考にすべきです。