火雷噬嗑は、
三変筮の見方を考える上で、
便利な卦です。
それは、
占的の違いによって、卦爻の見方が異なる、
ということがわかりやすいからです。
すなわち、占的が、
- 可否か。成否か。
- これから始めることか。既に手をつけていることか。
- 一過性のことか。長期にわたることか。
- 小事か。大事か。
によって卦爻の見方は異なるのです。
一過性か。長期か。というのは、
合否とか勝ち負けは一過性の占ですし、
就職先や結婚の可否などは長期にわたる占です。
一過性の占で吉と見ても、
長期の占では吉とは見ないことがある。
これは小生の個人的な考えですが、
結婚の可否占などの場合は、
伏卦を之卦としても考慮することがあります。
筮法として陰陽が窮まるのではありませんが、
やはり結婚生活は何十年と続くわけですから、
時間の経過とともに陰陽が窮まることはある、
というのが小生の見解だからです。
ただ、あくまで伏卦ですから、
口に出しては云わないだけです。
上記の卦爻の見方は、
どの本にも書いてませんし、
どの講座でも言及されることはないでしょう。
易学大講座や易入門には、
書いてあるといえば書いてあるのですが、
言葉として直接述べているわけではありません。
だから、知っている人は知っているが、
知らない人は知らないままで人生を終えていく。
小生は、
易の勉強を始めた時から、
うすうす感じていたのですが、
勉強を続けてきてここで言葉にしてみました。
具体例を書けばより分かりやすいのですが、
それはこの文章をお読みになった方が、
十年、二十年・・と時間をかけて、
ご自身で学んでいくことです。