易経を読むブログ

易の 辞・変・象・占 について記しています。読書、日記、時事も。無断転載禁止。

本義と程伝

山風蠱 九三。
幹父之蠱。
小有悔、无大咎。

この辞につき、
朱子周易本義はこう註しています。

過剛不中、故小有悔。
巽体得正、故无大咎。

はぁ? って感じです。*1

漢文が得意な方でも、
易を知らなければ 「?」 だと思います。

なぜかというと、朱子本義は、
義理易に関しては程伝を前提にしており、
易経を占筮の書ととらえているからです。

なので説明も象・占が中心で簡略なのです。*2

「義理易については程伝をお読みください」
そういうことなのでしょう。

そこで、この爻につき、
程伝の註釈を読んでみますと・・

(意訳)
(九三は)陽が剛にいて不中なので、剛に過ぎる。
しかし巽体に在って、剛に過ぎるといえども、順でないとはいえない。
順徳は親に事(つか)える根本である。
また、正位を得ており、大いに過ぎることはない。
剛陽の才をもってよくその事を幹(ただ)すので、
剛に過ぎるという点からは小々の悔いがあるけれども、
最終的には大いなる過ち咎めはないのである。

これだととてもわかりやすい。

「順徳は親に事える根本である」 なんて、
いかにも儒教の義理を説いています。

朱子本義には、
こうした記述はない(少ない)のです。

けれども、周易本義という本は、
占師が現場で使用する分には、
記述が簡略で重宝すると思います。

*1:「過剛不中」 は岩波易経で頻出しますね。

*2:「故其象占如此」 は朱子がよく使うフレーズです。