(巻の一)
一か月の運勢を占って、
兌為沢 五爻 を得たとしましょう。
爻辞。
孚于剥。有厲。
ここは、
「上爻の邪媚な女に身ぐるみ剥がされる象」
と云えます。
歓楽街に行かれる方は、客引きなどには
ついて行かない方がよいでしょう。
それとも、「孚」 とあるから、
だまされちゃうのか。
××××
(巻の二)
ラーメン店を経営している人が、
「現店舗の経営は順調である。そこで、
もう一店舗開業したいがその如何は」
と占を乞うたとします。
「新店舗開業の可否」
を占的として、
山風蠱の五爻を得ました。
爻辞。
幹父之蠱。用誉。
さて、あなたが占者なら、
開業してもよいと答えますか、
開業してはいけないと答えますか。
可か、否か、断じて、
その理由をキチンと述べてみましょう。
理由づけが最も重要です。
結論は、
筮前の審事を自分で想定し、
それぞれ場合分けし、
いろいろな結論にしてもよいです。
爻辞占がわかっているか否か、
明確に表れる占例だと思います。