随九四。
随有獲。貞凶。
有孚、在道以明、何咎。
××××
この爻辞を見て、
こんなことを思いました。
××××
獲ることが有って、貞、しかし凶だなんて、
何てわかりにくいんだろうと。
盛運なのに後難を生じやすいということか。
易学大講座の占考を読んでも、
ごちゃごちゃしていて理解しにくい爻辞です。
どの卦も四爻はむずかしいところです。
それに引き替え、二爻・五爻は単純でわかりやすい。
四が多懼の地だからでしょうか。
君側にあり、上卦の下だからでしょうか。
たとえば、
或躍在淵。无咎。(乾九四)
これなんかも、
いいんだか、悪いんだか、
小生にとってはつかみにくいところです。
それから、この、随卦、
現在の爻辞の本となった筮辞の原始的意味は、
古代中国における奴隷の取り扱いだったようです。
(鈴木由次郎氏による)
随有獲。貞凶。
有孚、在道以明、何咎。
すると、この九四の意味は、
孚は古字の俘に通じて、奴隷ということなので、
「追っ掛けて行って獲らえる。占い(貞)は凶。
奴隷が道にいても、聡明ならば咎めはない」
と、こんなふうになるのだと。
易の組織を考慮しない、
文字のみによる解釈ですが、
なかなか面白いものと思います。